2021.1.22
千曲市稲荷山旧高村家文化財塀の工事を始めました
千曲市稲荷山旧高村家文化財塀の工事を始めました。
この工事は千曲市稲荷山重要伝統的建造物群保存地区内の保存計画された門と塀の修理工事及び修景工事です。
高村別邸東側の塀を守る会様よりご依頼をいただきました。
文化庁、長野県教育委員会、千曲市教育委員会、千曲市伝統的建造物群保存地区保存審議会の指導助言に基づき、土本俊和先生(信州大学工学部建築学科教授)による基本設計及び設計指導、萌建築設計工房様による実施設計及び工事監理、下﨑建築設計事務所様による設計監理協力により進められた事業です。
定例会議を行いました。
設計に基づいて修理を進める箇所について現況を確認していただきながら施工方法について説明を行い確認をしていただきます。
現況の様子をみていただき、更にこうした方が良いのでは…とのご助言をいただきながら全体の施工方法についてご決定いただく大切な打ち合わせとなります。
文化財工事では建設当時の塀の造り方や過去に行われた修理の状況を把握し、過去の棟梁がどのように施工上の配慮を行い工夫をしてきたのか理解していくことが重要です。
現場では屋根瓦を下ろして門の小屋組を確認します。
今回工事では傾いた門や屋根を修正したり、屋根瓦を受ける垂木を補強したり、腰壁羽目板の修理などの木工事や石工事、瓦工事、左官工事、塗装工事、建具工事を行います。
いずれも緊張感をもっての気の張る作業となります。
施主様はじめ地域の皆様にご納得のいただける仕上がりで完成できるように進めて参ります。
ご近隣の皆様には引き続きご迷惑をおかけいたしますが、ご理解とご協力をお願い申し上げます。